研究

研究内容

植物進化生態学研究室には土松グループと片山グループがあります。それぞれ独自のテーマで研究を進めていますが、実験室、居室、研究室セミナー等は共有しています。同じ研究室内で対象やアプローチの異なる研究が行われることで、研究分野や人材の多様性が高まり、広い視野を養えるようになると考えています。

土松グループ

とくに植物の生殖の仕組みにフォーカスして、自家受精、自家不和合性、花の形などについて、ゲノムのデータを手がかりにその進化の過程を明らかにすることを目指しています。扱う研究材料は、モデル植物シロイヌナズナとその近縁種をはじめ、ペチュニアやミカヅキモなど多岐にわたり、アプローチもゲノムデータ解析から交配実験、フィールド調査までさまざまです。

片山グループ

変わった植物を使って、普通の植物からは解き明かすことのできない進化の謎を説く。植物の進化と多様性の理解をメインテーマに、劇的な進化を遂げた植物がもつ「進化の制約突破要因」を解明することを目指しています。現在は、水生植物が水生植物に進化できた理由を探探るべく、カワゴケソウ科に限らず、ウキクサ類やタヌキモ科、被子植物全体を対象にした研究を進めています。